2022年11月15日 フリーランスのライフプランを考える

フリーランスの「お金」はどうやって貯める?事業(表)と家計(裏)を使い分けて貯めよう。

 

 サラリーマンと違い、事業者であるフリーランスは、毎月の収入は一定額ではなく、ばらつく場合が多く、ライフプランのための貯蓄が計画的に出来にくいものです。フリーランスでお金を貯めようと思っている方のヒントになればと思います。

 

 「お金」をなぜ貯める?と聞けば、「買いたいものがあるから」「老後の生活に不安があるから」などの回答をされる方が多いです。ただ漠然と「貯める」だけではなく、「使うために」という行動が後に待っているからです

 “お金”は、留まるところを知らないかのようにスルリと我が身をすり抜けていってしまいます。

貯めようと思いつつもどこかに流れ、結局「貯まらない」ということになりがちです。そうならないためにも「貯める工夫」が必要です。

 

◆ お金をどのような工夫をして貯めていますか。 

 さて、皆さんは「貯める」ためのどんな工夫をされていますか?・・・色々ありますが、ベストな工夫の一つはお金の流れを「書き留める」ことです。このことを繰り返し習慣にすれば、何の目的で、幾らのお金が必要なのかが見えてきます。

見えてくるということは、「使う目的」つまり「目的別貯蓄」の計画を立てれば必要な金額がわかるようになります。

フリーランスは、表と裏を同時に取り仕切る必要が出てきます。

 表である事業用と裏である家計を区別してお金を「貯める」必要が出てきます。区別が無いことは“公私混同”となり、事業においても家計においても、複雑怪奇なお金の流れになりがちです。

 また、金銭的な理由から、事業資金に個人資金の流用が必要となる場合もあります。サラリーマンでは、家庭に持ち帰った給料を再度会社に入金するようなことはまずありえませんが、フリーランスは、事業用に流用してもいいお金のプールが必要となります。

 “公私混同”はいけませんが、事業に使ってもいいお金を、家計のなかで区別をしてプールしておきましょう。

 

◆ 躊躇なく貯めるには「金銭出納帳」と「家計簿」を把握しておきましょう。

 フリーランスの「お金」は、表(事業)に流れるお金と裏(家計)に流れるお金を、それぞれ「書き留め」ます。そして、「目的別」に「必要な額」を設定し、「いつ必要」かに向かって「備えるために貯める」ことを徹底しましょう。

 ヒントとして、「定点観測」をします。どういうことかといえば、2~3か月お金の出入りの家計簿をつけます。表の金銭出納簿は確定申告に必要で常につける必要があります。

 家計簿は常時つけなくても差しさわりはありませんが、支出費目は把握しておくことが必要です。「むだ」「むら」「むり」を炙り出すために必要といえます。

 「見えない不安」から、「見える不安」へ、「見える化(可視化)」すれば、その不安を取り除くための対策を考えることができます。将来へ取組むべき事業と家計の両方の「貯蓄」が可能となるのではないでしょうか。 

 

 

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一般社団法人 かながわFP生活相談センター(KFSC)   市田 雅良 CFP®

KFSCは神奈川県民の皆様のライフプラン作りやより豊かな生活の実現に貢献するこ

とを目的に活動するベテランのファイナンシャル・プランナー集団です。

 

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