先日、骨折により救急車で救急病院に搬送されました。救急車に乗る、搬送されること等は滅多にありません。しかし、事故、急病で救急車を呼ばなければならなくなった時、消防署への通報、搬送される時に聞かれることや伝えなければならない必要事項があります。経験をもとに説明いたします。
◆ 119番への通報で必要なフレーズ
消防署:「119番です。火事ですか?救急ですか?」
通報者:「救急です。」
消防署:「住所を教えて下さい。」
通報者:「横浜市神奈川区大通り0000番地000号大通り住宅1号棟222号室です。2階です。」
消防署:「エレベーターはありますか?」
通報者:「ありません。」
消防署:「あなたのお名前を教えてください。」
通報者:「神奈川太郎です。」
消防署:「今、お使いの電話番号を教えてください。」
通報者:「090-999-9999です。」
消防署:「何歳の方が、どうされましたか?」
通報者:「私が足を骨折したみたいで、動けません。○○歳です。」(家族の場合は父とか子供とか伝える)
消防署:「神奈川太郎さんご自身ですね。」
通報者:「はい、そうです」。
消防署:「掛かりつけのお医者さんはありますか?」
通報者:「近所の藪クリニックです。」
消防署:「そこで、何の病気で掛かられていますか?」
通報者:「高血圧と逆流性食道炎です。」
消防署:「普段飲んでいる薬はありますか?」
通報者:「クリニックで処方された薬を飲んでいます。」
消防署:「現在、救急車がそちらに向かっています。○○分以内に到着します。お一人ですか?」
通報者:「知人がいます。」(お一人の場合はドアの鍵を開けられれば開けておく)
消防署:「サイレンの音が聞こえたら手を振って誘導して下さい。2階まで、救急救命士が搬出するため一緒にお伺いします。」
通報者:「はい、わかりました。」
*その他、注意すること
1.携帯電話は通話が途切れる時があります。消防署からかけ直すこともあるので、電源は切らないでおきます。
2.車の時は停車して通報します。
3.外出先で場所が分からない時は、近くにいる人に聞く。家の表札や商店の看板などを見ます。公衆電話があれば利用します。
◆ 救急車の中で
車中では脈拍・あるいは心拍数・呼吸(数)・血圧・体温等のバイタルチェックがあります。また、患部のチェックや病院の診察券等の有無を聞かれます。
救急救命士:「どこが痛いですか?」
本人:「右足の甲です。」
救急救命士:「どのような状態で怪我をしたのですか?」
本人:「洗面所で転倒しました。」
救急救命士:「お名前は?」
本人:「神奈川太郎です。」
救急救命士:「生年月日、お年は?」
本人:「○○○○年○○月○○日、○○歳です。」
救急救命士:「コロナの予防接種は何回、最後はいつ接種しましたか?」
本人:「8月10日に4回目の接種を受けました。」
救急救命士:「健康保険証、病院の診察券、お薬手帳はお持ちですか?」
本人:「はい、あります。」
*救急救命士は診察券をもとに病院に連絡し、搬送先を探します。近くの救急受け入れ病院を探しますが断られて、決まるまで時間がかかることもあります。診察券が大学病院や地域の中核病院、脳神経外科等の専門病院だと受け入れやすいこともあります。
◆ 搬送先病院にて
患部の診察、治療等の処置が行われます。骨折の場合はレントゲン撮影で分からないこともあるので、CT(コンピューター断層診断装置)で体内の断面像を描写して検査してもらえればはっきりすることがあります。
入院の場合は入院保証金等が必要な時があります(後日でも良い時が多いです)。帰宅の時は、お一人の方は近隣の親戚か知人に来てもらう必要あります。また、車椅子付きの介護タクシーの利用も考える必要があります。
◆ まとめ
★緊急時に備えて普段から必要事項を備忘録等に作成しておくと良いでしょう。
・緊急時の連絡先。(親戚、知人、友人等)
・健康保険証、病院の診察券、お薬手帳等の保管場所。
救急要請時
・落ち着いて、はっきりと住所(住居階数、エレベーターの有無)、氏名を伝えます。
・搬送してもらう人(病人、ケガ人)が誰だか、また症状を伝えます。
・お一人様は同伴してくれる人がいれば来てもらえるようにします。
・サイレンの音が聞こえたら外へ出て、誘導します。
・健康保険証、病院の診察券、お薬手帳を持参します。
・現金、クレジットカード、携帯電話を持参します。
★参照:東京消防庁 https://www.fdma.go.jp/publication/materials/post11.html
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一般社団法人 かながわFP生活相談センター(KFSC) 金井 剛 AFP/一種証券外務員
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